マルチコピー機の前で思うこと

 このブログを読んでくださるあなた、お疲れ様です。

 
 さて……
 私には大人の塗り絵を塗る趣味があります。
 先日一枚、塗り終わったので、せっかくだからスキャンしてスマホにとっておこう…と思いたちました。 

 それで今日、仕事の帰りに、少しコンビニに寄ってマルチコピー機を使おうとしました。あれ、スキャンできるの便利ですよね。
 コピー機の前には二人組の先客がいて、すぐには使えませんでした。

 「ちゃちゃっとスキャンして帰りたかったのになぁ……」

 などと思いながら、雑誌のコーナーで待つことにしました。同時に、

 「まぁ、こういうことになるのがコンビニというもの……」

 とか考えていました。コピー機は個人専用のものではないですしね。
 
 二人の様子をチラチラと気にかけながら、雑誌を適当にとってぱらぱらと(でもしっかり文字を追ってしまう笑)見ました。

 勉強か…、ふむふむ、一日一時間がベターなのか……。ほう、資格……、社会保険労務士の資格をとっとけばよかったとか思う人、いるんだ……へぇぇ。………

 そうしてるうちに、そろそろ雑誌の立ち読みもお店には迷惑かな?とか、外暗くなってきたな、雨降りそう…とか、いろんな心配事が湧いてきました。
 でも、そんな私の心中など露ほども知らない二人は、まだ、もたもたとコピー機を操作しています。

 「早くしてくれないかなぁ…」

 ……と、思いました。
 
 雨降りそうだし、早く家に帰りたいし、そんな時、イライラしてくると思うのですが、このとき私は、「でも、待てよ…」と思い直しました。

 もしかしてあの二人は、コピー機の操作に慣れてないとか、初めて使うのかもしれない。
 私もスキャン機能を初めて使うときは、とてもとろとろやってたんじゃないか。人のことを言えるものか……。


 それで私は、雑誌をもう少しぱらぱらとめくって、勉強を勉強することにしました笑

 わからない単語はすぐ検索するとか、学んだらブログなどにまとめてみると、他者からの反応が見れて良い……などなど。

 きりのいいところで、ふと顔を上げると、コピー機の前にいた二人組は立ち去っていくところでした。
 雑誌も面白いところまで来たのですが、私は早く大人の塗り絵をスキャンしなければなりません。
 すっ……と雑誌をもとに戻して、スタスタとコピー機の前に行き、粛々と作業を終えて、帰路につきました。



 ほんの数十分の出来事だったのに、なんかちょっと、深い時間だったなぁと思いました。

 自分を苛立たせる相手がいたとして、その人のことを「ムカつくなぁ」と思うのか、「しょうがないなぁ」と許してあげるのか、それは人それぞれかもしれません。
 けれどもこの差は、地と天のように、大きいように感じます。
 あなたは、どう思いますか?…
 ……
 ………

 それでは、また。